飼い主にお手紙を下さった方に
こんにちは、クロマルです。
ぼくのお話しの最後の方に「犬・問題行動」にほんブログ村 というバナーというものを飼い主が貼っています。
そこからぼくのお話を読みにきてくれた方が飼い主にお手紙をくれたらしいのです。
「問題行動なんてなさそうな普通の生活に見えますが問題があるのですか?問題行動をどうやって治したのですか?」
という内容のお手紙だったようで、飼い主がぼくに「ここで私達のことをお話しして」
と言うので今日は少し長いお話になります。
ぼくは世の中でよく言われるいわゆる「咬み犬」と呼ばれるようなことをしていました。
そうです、飼い主の手を噛んだり歯をあてたり、目の前に足があれば足にもいきました。
あ、今でもたまに歯をあてることもあります。
咬みと噛みと歯あて、この3つはぼくの飼い主にとっては大きな違いがあるようですが、人間によってはこれは全部まとめて「咬み」と呼ぶそうです。
話がそれました。
仔犬の歯が抜ける頃、ぼくは甘噛みというものも酷く、飼い主は今の先生からいろいろなことを教わって、ぼく達犬の成長過程の変化を受け止められる飼い主になるためにぼく達犬についてたくさん勉強を始めました。
飼い主は犬に囲まれて大人になった人間ですが、ぼくほど酷い甘噛みは経験したことがなくて、インターネットとやらで調べまくったようです。
「ビックリしたわ~」とそのいろいろな甘噛みをやめさせる方法や情報、甘噛みは本気咬みになる!という言葉にとても驚いたと言っていました。
でも、飼い主は幸運にも今の先生に会えていたから安心してぼくの成長の変化を受け止めて、そのうちぼくのただの甘噛みは終期をむかえました。
ぼくは爪切りと犬具装着はすごく苦手でしたが、飼い主や他の人に撫でられるのも飼い主にマッサージされるのも大好きな犬に成長していきました。
でもそうしているうちにぼくにとってはある大きな事件が起こり、その日からぼくは体のそばに近づく人間の手が嫌いになってしまったのです、ぼくが一才の終わり頃でした。
そのうちただ側で動かれただけで近くにある手や足に歯をあてることもしました。
でも安心をぼくに伝えたかった飼い主は、ぼくに人間に歯をあてると嫌なことが起きるとか、好きなものを失うというような教え方をせずに、なるべくそういうことが起きないような環境をつくって同じ空間の中で生活するなかでぼくに歯をあてても気持ちがよくないなあ、ぼくが嫌だなあと感じるようになって欲しかったそうです。
ただ、飼い主以外にそれをしないようにぼくを制御する段取りはとても大変だったと言っています。
飼い主は今の先生や動物行動科の獣医さんに脳の仕組みを教えてもらったり、認知行動療法というちょっと難しい本もたくさん読みました。
一度、大きく定着してしまったトラウマとどうつきあうか、ぼく達犬は嗅覚がすぐれているので、嫌な思い出を匂いで思い出してしまうこともあることやその匂いも場所の匂いだけじゃなくて、人間の感情が出す人間にはわからない匂いだったりもすること。
お話ししきれないほどたくさんの本や勉強の記事を飼い主は読んでぼくに言いました。
「たくさん好きなことを一緒につくろうね!」
よい記憶と悪い記憶が一瞬頭や心の中で戦った時に、よい記憶の方がうわまわるように好き!をいっぱいつくることをぼくの飼い主は決めたようでした。
だからぼくは家族と同じ空間のなかで暮らし、寝る時も飼い主と同じベッドで寝てぽつんと一人ですごさないような、噛んだりしない犬と同じように暮らしてきて、今もお手紙のように「普通の生活に見えますが・・・」と言われるように毎日をすごしています。
飼い主にとってはもう問題行動ではなくなった歯あてもぼくはまだ時々するけれど、最初に飼い主が思ったように歯をあててもちっとも気持ちがよくないから、あてるのやめようと思いなおす時の方がずっと多くなってきて、
飼い主はそんな風にしながらでもこうやって普通に暮らしている
ということをぼくにここでお話しさせたかったようです。
ふう・・・長くなりました。
まだまだお話を始めたばかりですのでこれからたくさんビックリ!するようなお話をしていくかもしれません。
でもどんなビックリするようなことがあってもどういう風にすればいいか、ぼくの飼い主は頭の中の引き出しを探しまくって答えを導きだす式を先生からたくさん学んでいるから、大丈夫なようです。
犬の問題行動を治すというより、まず人間の知識の問題を正して犬を知り、本来の犬が持つ素晴らしい特性をぼくに思い出してもらいたいから、ぼく達犬ともっともっと仲良くなれる人間になるんだ!と飼い主は言っています。
お手紙へのお返事はしないようですが、これが飼い主からのお返事です。
今日はここでおしまい。
整える
こんばんは、クロマルです。
昨夜は不調になりましたが今日はもう平気です。
散歩に行って氣を整えましょうかねえ・・・そう言う飼い主と長めの散歩に行ってきました。
飼い主はよく歩く人間なので長めの散歩だと3時間くらい歩きます。
ぼくが匂いを嗅いでいる間に休憩出来るからずっと歩き続けられるようです。
いろんな匂いを嗅いで
友達犬が残した匂いや土や草や空気の匂いを思う存分嗅いでいると、すっと氣が変わる時があります。
ぼくはたいがいそういう時、飼い主の顔を一度見てからスタスタと歩き始めます。
飼い主はお!氣が変わったね・・とでも言いたそうなとても嬉しそうな顔をして
さ、歩こう!と一緒にスタスタ歩き出します。
飼い主は新鮮な空気を吸うと細胞がどんどん新しく生まれてくると言って、起きるとまずぼくと一緒に庭に出て太陽を浴びて空気を吸い、太陽や土や草や風の匂いを嗅ぐ人間なので、ぼくが匂いを嗅いで嗅ぎ終わって部屋に入る時一緒に新しくなったと喜びます。
だから散歩のように毎回毎分一期一会のような匂いをたくさん嗅いで一緒に氣を整えることはすごく幸せなのだそうです。
今日も散歩で犬さん達に会いましたが、どうやら一緒に歩くわけではなさそうなので大きな声で話しかけられても目をそらしたり、地面の匂いを嗅いでさようならを伝えました。
すごいねーと飼い主は感心していました。
いつもは気になって仕方ない時もありますが、一週間前に大好きな場所に行って来たばかりなのでまだその感じが頭の中に残っています。
一緒に歩くのかな?
違うみたいだ、じゃあぼくはそのまま歩きだす。
同類の犬達と歩けるのはもっと楽しいけれど、飼い主と一緒に歩くのも楽しいからぼくはそのまま歩き出す・・・
そうやっているうちに家が近くなる間に長い散歩は終わります。
ああ、気持ちよかったねえ、今日もすっきり整った。
飼い主が嬉しそうにお水をごくごく飲み、ぼくも新しいお水を飲んで庭でクールダウンしながら、今度は飼い主が庭の木や土にお水をあげるのを眺めていました。
飼い主もぼくも庭の木や土も気持ちよく整ったそうなのでこれからご飯ができるまでゆっくり寝ようと思います。
飼い主は腕まくりをして冷蔵庫に顔をつっこんでいます。
おしまい。
寒くなりました
こんばんは、クロマルです。
ぼくにはちょうどよくても飼い主には寒い1日だったようです。
爪切りに行ってきました
こんばんは、クロマルです。
ぼくの飼い主は写真が下手でよくわからないかもしれませんが、ぼくは今日はきれいです。
シャンプーと爪切りに行ってきました。
すぐ上の写真に映っているボロボロの鎧のような毛をひと巻き剥がしてもらってスッキリしました。
飼い主はツルリン!としたねえなどと言っています。
気持ちよかったです。
立花先生、加藤先生、スタッフの皆様、ありがとうございました。
安心して下さい!
爪切り中も無事故無違反を継続中です。
先生達が本当に優しくて上手だからぼくも安心して身をまかせています。
飼い主は最近ようやく爪切り前日に胃が焦げなくなったそうです。
飼い主はいくら先生達を信頼できてもぼくを信じられなかったので内心ハラハラドキドキで。
今までは爪切りから帰ってくると飼い主が疲れてどっちがトリミング台に乗ったのかわからないくらい爆睡していました。
今日は夕方、自分の用事でササッと出かけるほど元気でした。
爪切り日に用事いれられるほど余裕がでたようです。
よかったです。
ぼくと飼い主の悪夢の記憶の上書きをして頂いて先生達には本当に感謝しています。
おしまい。
大好きな場所
こんにちは、クロマルです。
この前の日曜日はぼくの大好きな場所に行ってきました。
ほんの小さな出来事がいろいろな理由でとても大きな心配や不安になってしまった飼い主さんや犬達が、笑顔で安心してみんなで一緒にすごす、歩く場所。
ここに来ると間違いとか失敗とか、恐れや不信でいっぱいになっていた心がホロホロとほぐれていくとぼくの飼い主は言います。
そういう飼い主を見ているとぼくの気持ちも何だかゆったりとしてきて、1人と1匹だと大変だったことがみんなの力を借りながら何となく出来ちゃった、そんなに大変なことじゃなかったんだ…ってぼくの思い違いもまっすぐになっていきます。
ぼく達犬がまっすぐに犬でいられる場所。
そんな場所に行ってきました。
噛んじゃったぼく
こんにちは、クロマルです。
昨日はお話が出来ませんでした。
飼い主のパソコンとやらがとうとう壊れてしまったようです。
今日はお散歩で会うおばさんのお話だったはずなのに、お題が変わりました。
ぼくはお話したくないのに飼い主が「あら、お話しましょうよ」と言うので、お話します。
ぼくの家の庭には他の動物達や鳥達がたくさん遊びにくるのですが、何故かたくさん忘れ物や落し物をしていきます。
オニギリや飼い主が精肉店のお肉ではないとビックリするような生肉が落ちていたこともあります。
草や芝生の上にポトリと落ちているだけならいくら老眼の飼い主でもぼくより先に気付くのですが、土の中に埋もれていたりすればぼくの鼻の方が先に見つけます。
ぼくはそういうものを見つけるとまず臭いを嗅いで、大丈夫そうだと口に咥えます。
仔犬の頃はお口で確かめたかったのですぐにカミカミしたようですが、今はもうすぐにはカミカミしたり食べようとは思いません。
特に大丈夫な臭いがするけどこれは珍しいものだ…と思えば慎重なぼくは飼い主に必ず見せることにしています。
その時の飼い主の対応はだいたい決まっているので、その後、頂きます!と食べてしまったり何だかどうでもよくなってそのまま飼い主がゴミ箱に捨てることもあります。
でも見せた時に飼い主の態度がいつもと違う時は、ぼくもいつもと違う気持ちになってそれほど食べたくないものまでこれはぼくが食べてしまおう!と思うことがあるのです。
これが今日でした。
もう誰かが食べ終わった後の鶏の手羽先の唐揚げというものらしい…
1度は飼い主に見せて飼い主がゴミ箱にすてました。
でももう1つぼくの鼻が見つけました。
すぐに食べてしまえばいいのに…でもぼくはやっぱり飼い主に見せてからにしました。
飼い主の顔や態度がさっきとは違います。
だからぼくはさっとそれをもう一度咥えて唸ってみました。
でも飼い主がぼくの見せたものをとろうとガシガシ動いて来たので飼い主の踵をガブガブ!!と噛みました。
飼い主の踵を噛んだものだから口に咥えていたものは落ちました。
ハッ!!!
一瞬、ぼくが早かった。
ぼくはそれを食べました。
「それは食べないよ」飼い主の言葉でそれがそんなに美味しくないことに気付いて半分でやめて、半分はまた飼い主がゴミ箱にすてました。
飼い主は「せっかくお腹がよくなってきたからどうしても食べさせたくなかったのよーー!」と嘆いていましたがもう後の祭りです。
「食べさせたくないという私の逆上をキミに悟られた…」と飼い主は言いました。
その後も破片を拾っている飼い主の足にガウガウしてみましたが、もう強く噛むのはやめました。
前だったら大騒ぎになっていたでしょう…あ、今でも他の人から見たら十分大騒ぎです。
でもぼくと飼い主にとってはもうそんなに大騒ぎなことではないのです。
あらーー血がでてるーーと飼い主は部屋に入っていきました。
というところで今日はおしまい。
消えた下書き
こんばんは、クロマルです。
ブログ4日目になったのでタイトルも○日目というのはもうやめましょう…と飼い主は夕方から一生懸命タイトルと一緒にぼくに話して欲しいことを考えていました。