噛んじゃったぼく
こんにちは、クロマルです。
昨日はお話が出来ませんでした。
飼い主のパソコンとやらがとうとう壊れてしまったようです。
今日はお散歩で会うおばさんのお話だったはずなのに、お題が変わりました。
ぼくはお話したくないのに飼い主が「あら、お話しましょうよ」と言うので、お話します。
ぼくの家の庭には他の動物達や鳥達がたくさん遊びにくるのですが、何故かたくさん忘れ物や落し物をしていきます。
オニギリや飼い主が精肉店のお肉ではないとビックリするような生肉が落ちていたこともあります。
草や芝生の上にポトリと落ちているだけならいくら老眼の飼い主でもぼくより先に気付くのですが、土の中に埋もれていたりすればぼくの鼻の方が先に見つけます。
ぼくはそういうものを見つけるとまず臭いを嗅いで、大丈夫そうだと口に咥えます。
仔犬の頃はお口で確かめたかったのですぐにカミカミしたようですが、今はもうすぐにはカミカミしたり食べようとは思いません。
特に大丈夫な臭いがするけどこれは珍しいものだ…と思えば慎重なぼくは飼い主に必ず見せることにしています。
その時の飼い主の対応はだいたい決まっているので、その後、頂きます!と食べてしまったり何だかどうでもよくなってそのまま飼い主がゴミ箱に捨てることもあります。
でも見せた時に飼い主の態度がいつもと違う時は、ぼくもいつもと違う気持ちになってそれほど食べたくないものまでこれはぼくが食べてしまおう!と思うことがあるのです。
これが今日でした。
もう誰かが食べ終わった後の鶏の手羽先の唐揚げというものらしい…
1度は飼い主に見せて飼い主がゴミ箱にすてました。
でももう1つぼくの鼻が見つけました。
すぐに食べてしまえばいいのに…でもぼくはやっぱり飼い主に見せてからにしました。
飼い主の顔や態度がさっきとは違います。
だからぼくはさっとそれをもう一度咥えて唸ってみました。
でも飼い主がぼくの見せたものをとろうとガシガシ動いて来たので飼い主の踵をガブガブ!!と噛みました。
飼い主の踵を噛んだものだから口に咥えていたものは落ちました。
ハッ!!!
一瞬、ぼくが早かった。
ぼくはそれを食べました。
「それは食べないよ」飼い主の言葉でそれがそんなに美味しくないことに気付いて半分でやめて、半分はまた飼い主がゴミ箱にすてました。
飼い主は「せっかくお腹がよくなってきたからどうしても食べさせたくなかったのよーー!」と嘆いていましたがもう後の祭りです。
「食べさせたくないという私の逆上をキミに悟られた…」と飼い主は言いました。
その後も破片を拾っている飼い主の足にガウガウしてみましたが、もう強く噛むのはやめました。
前だったら大騒ぎになっていたでしょう…あ、今でも他の人から見たら十分大騒ぎです。
でもぼくと飼い主にとってはもうそんなに大騒ぎなことではないのです。
あらーー血がでてるーーと飼い主は部屋に入っていきました。
というところで今日はおしまい。