優位性とかアルファとか
こんばんは、クロマルです。
ぼくは写真が苦手なのでいつもいい写真がない。。。とまた飼い主はぼやいています。
今日は昨日よりずっと暖かくて気持ちよくお散歩に行ってきました。
最近はよく知っている犬達や飼い主さん達にあまり会えません。
そのかわり初めましての犬達とよく会います。
みんなぼくより年下です、ついこの前まではぼくが一番年下だったのにね・・・と飼い主は笑います。
今日も初めましての柴犬くんに会いました。
柴犬くんはとても元気に、でも年下犬としての礼儀もしっかりと体を低くしてぼくに近付こうとしてきました。
その時です、柴犬くんの飼い主さんが「NO!」と大きな声を出してリードをものすごく強く数回引きました。
柴犬くんの頭がリードを引かれたのでググッと上に持ち上がり、柴犬くんはすごく困ったようなバツの悪そうな顔になって何度か引かれた後に座りました。
そしてぼく達が通りすぎる時に柴犬くんの飼い主さんがぼくの飼い主に「この仔、狙おうとするのですみません」と話しかけてきました。
柴犬くんもその飼い主さんもぼく達のことをじっと見ているのでぼくは少し居心地が悪くなったけれど、前に仲良しだった同じ年の柴犬くんのことを思い出しました。
その同じ年の柴犬くんはぼくを見つけるとまだ遠くなのに伏せをしてそのままぼくが近くにいくまで待っていてくれて、その間にぼく達は犬同士でいろんな会話をしました。
〈今日もやるか?〉
〈おお、やろう!〉と言う時もあれば
〈いや、今日はやめとくわ〉と言う日もありました。
やるというのはぶつかり稽古のような戯れです。
ぼくはあまりこの手の遊びが好きではありませんでしたが、唯一これをする相手が彼でした。
この飼い主さんはちゃんと彼をわかっていましたので、伏せて待っていても「こんにちわー」とか「また、待ってるのよ、相手してくれる〜?」とか明るく話しかけてくれて、ぼくが今日はやめとく日も「あら、○○、残念ね!」とにこやかにバイバイすることが出来ました。
彼はいっちょやるかー!といつも元気でしたが、時々、ぼくがはりきりすぎてしまうと急に「キャ〜ん!」と鳴いて飼い主さんの後ろに逃げてみたり、ぼくが飽きてしまうと「バフバフバフ~!!」怒ったりと本当に愉快な気のいいやつでした。
飼い主さんもぼくの飼い主もお互いに謝ったり注意したりしなくても、ぼく達の会話だけで気持ちよく引き際や別れ際がわかっていたと思います。
でもこの飼い主さんも今日会った年下柴犬くんの飼い主さんと同じことを他の人達から言われていました。
頭を低くして狙う、=攻撃をしようとしているということです。
今日の年下の柴犬くんの飼い主さんは小さいうちからやめさせないと大変なことになると言われたそうです。
特に柴犬は優位性行動を覚えると手がつけられないと躾の先生にも言われたと飼い主さんは言っていました。
だから、リードを引いて注意をして、体をおこして座らせるのだそうです。
何にもしていないのに・・・
「体を低くして大丈夫なら遊ぼうよって言ってくれていたのではないですかね?もし、攻撃をしようとしているなら家の犬も反応すると思いますから」
とぼくの飼い主はなるべく明るい声で言いました。
もう年下の柴犬くんは困ったような顔のままでさっきまでの元気な姿は消えていました、ぼく達犬同士の会話も消えました。
飼い主さんは「でもこの仔はすごく気が強いみたいなので今、訓練中なんです」ときりっともう一度リードを引いて柴犬くんを立たせて横につけて歩きだしました。
「また、会えるといいわね、いい仔だったね」と飼い主はつぶやいていました。
ぼく達柴犬はよく他の飼い主さん達にこういうことを言われます。
ばくも何度も言われました。
優位性とかアルファとか、要するに他の犬達や人間の上になりたがるというような内容のことです。
あ、消えた下書きのおばさんの話もそんな内容だったのです。
誤解です。。。
耳も立っているし尻尾も上がっているし、声がでたり歯を見せる時も多いかもしれませんが別にいばっているわけでも凶暴なわけでもありません。
まあぼくが言っても信憑性にかけるかもね・・・と飼い主は横で笑っています。
ぼく達犬はお散歩の時はリードで飼い主とつながりながら歩きます。
手をつないで歩くように歩けば、危ない時はキュッと手を握られたりもします。
でもリードでつながっている先の飼い主や人間とはお互いの信頼とか嬉しい気持ちでつながっていたいとぼく達犬は思っています。
ふう、また長くお話ししすぎました。
今日はおしまい。